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Frog Morton

American : Latakia, Virginia

言わずと知れたマクレーランドの人気煙草。マクレーランドはプレミアムアロマティックシリーズから入ったが、それがかなり美味かったこともあり、同じ会社の売れ筋ラインということで試してみたのだ。

缶煙草なのだが見慣れた形ではなく缶詰のようなスタイルになっている。個人的には別途入れ物を用意しなくて良いので便利。GLPなんかもこのスタイルのようだがアメリカの煙草はみんなこのスタイルなのだろうか。

葉は開封時から結構しっとりしている。他のアメリカンに比べて少し緩めに詰めたほうが良い。ただカットはプレミアムアロマティックと同じく少しボロボロしていて詰めにくい。吸い込んだ時に細かい葉っぱが口に入ったりしてしまうので詰めるときには大きめのカットのものを下に、細かめのものは上に、と言った具合に工夫が必要になる。パイプの形状にもよるが、詰める前にモールを通しておくと良いだろう。

火付、火持ちは良好。勿論ゆったり楽しむのがベストだが、多少ラフに吸っても中々立ち消えしないので会話をしながらなどでも十分楽しめる。

味わいは一口目から思いっきりラタキア。キャラメルのようなトロッとした、悪く言えばしつこいラタキアの甘みがあり、あまりヴァージニア系の甘さは感じられないように思う。上手く味を整えてくれているのだろうけれど。 それまで私が経験したラタキア入りのブレンドはサミュエルガーウィズの「スクアドロンリーダー」だけだったが、それに比べて圧倒的にラタキアを楽しめるように思う(スクアドロンリーダーがラタキア主体のブレンドで無いからというのが大きいけれども…)。普段からイングリッシュばかり吸っているような人にとってはちょっと軽すぎるかもしれないけれど。色々言われているようだがこのブレンドの主題は兎に角ラタキアを楽しむことだと思う。濃い目のコーヒーを飲みながら大きめのボウルでこれを楽しむのは癖になる。

5点評価なら4点といったところ。この煙草の最大の問題点は国内価格がかなり高い点だろうか…。2500円というのは常煙には厳しいのではないだろうか。ちなみに海外通販で買うと12ドルくらいで買えてしまう。ダンヒルのように代理店には価格差を無くすように頑張って欲しいところだが…。

会員M.N.

缶詰を開けた時、中のものと一緒に入っていた空気が部屋の空気と混ざり合う瞬間、それがどんなストーリーを以ってそこに収まったのかを想像するとワクワクする。中がびっしり入っているとそこまで感じないんだけど、乾パンの缶詰とか缶を開けてそのまま育てられる植物とかを開けるときはノスタルジックなトキメキを感じる。フロッグモートンもまさにそれで大きめの缶にほぐれた葉と空気、この余白がすごく良い。

さて、味の方はというとふわふわと仄かに漂う甘さにトマトのようなさわやかな酸味が特徴的。軽口でとても吸いやすい。しかし、この不思議な感じはなんだろう。

以前、車のインテリアについて知り合いと語った時にアメリカ人の考えることはよくわからないという話になったことがある。機能性を追求しているわけでもなく、かといって前衛的で奇抜なデザインを求めず、彼らの独特なセオリーに従っているのだ。この煙草を初めて吸ったとき僕が感じたのもまさにこれで、風変りなんだけどスタンダートという感覚にカルチャーショックを受けた。おそらく僕は今パッケージに描かれたカエルのような顔をしているだろう、うーん旨い。  (会員K.U.)

 

 

 

 

 

 

 

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