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Scottish Mixture

English : Burley, Kentucky, Oriental/Turkish, Virginia

長らく私が初めて吸ったパイプタバコはパウチの「Colts Gold Deluxe」だと思っていたがよくよく記憶を辿ってみれば実は「ダビドフ スコティッシュミクスチャー」だったようだ。

インターネットの通販で初めてのパイプを手に入れ、はてさて肝心要の煙草はどれにしようか、と思案していた折に訪れたフランスはパリでパイプ煙草を扱う店を見つけ、そこで購入した物であった。残念ながら私はフランス語はさっぱりだし、パイプ煙草に関する知識も殆ど持ち合わせていなかったのでパッケージで適当に選んだ。値段は定かではないが2個パックで30ユーロとかそんな物だったような気がする。最近日本国内では1缶4000円を超える値段だと知って驚いた。

1缶目は詰め方すら分からない時分だったこともあり、ろくに味わうこともせずに消費してしまった。今考えれば初心者が4000円超えの煙草を吸うとは実に贅沢な事である。

 

さて、久々に埃を被っていたこの煙草を開封してみる。イングリッシュ系らしく水分は多めで少ししっとりしている。一度開封したら湿度管理には気を使った方が良いだろう。

 

火のコントロールの酷く難しく感じる。勿論私の技量不足によるものが多いのだろうが。強くし過ぎるとあっという間に味が崩れ、辛くなってしまう。消えかけを維持しながらゆっくりと楽しむ必要がありそうだ。

 

良くも悪くもごくごく普通の煙草である。強烈なキャラクターは無く、技巧的なブレンドな訳でも無い。使用している煙草葉の質が良いのか実に上品な味である。ベーシックなブレンドをブラッシュアップさせている。が、ただでさえ個性的なキャラのひしめくパイプ煙草界においてリピート力があるのか、と言われると他メーカーが比較的安価に同じようなブレンドを出していること、そしてなにより値段の問題で厳しい物があるのではないだろうか。

 

結論として、主張の強い煙草に疲れたときに味わう箸休め、寿司のガリのような立ち位置に据えておくのが良さそうだ。問題は大半の寿司よりもこのガリの方が高いことだろうが…。

会員M.N.

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